お正月のお雑煮に、お餅を入れてあげたい。
でも、のどに詰まらせないか心配。
梅むすびお餅は好きなのに、もう食べさせるのが怖くて



やわらかいお餅って、市販で売っているのかな
お正月や寒い季節になると、食べたくなるお餅。
毎年楽しみにしてきた方も多いと思います。
けれど、高齢になると、お餅はのどに詰まらせないよう気をつけたい食べ物の一つになります。
「もう食べないほうがいいのかな」
そう思いながらも、
「お正月くらい、少しでもお餅を楽しめたら」
と思うこともありますよね。
アサヒグループ食品の調査では、餅は「介護が必要になる前に食べていたのに、食べることが難しくなった食材」の1位でした。
また、介護をする人の84.1%が「お餅を食べさせてあげたい」と答えています。



介護用のお餅を調べてみました。今回は、UDFマークが付いていて、家庭でも購入しやすいものを3タイプ紹介します
普通のお餅が食べにくくなっても、やわらかさを工夫した商品があります。
- 高齢者の餅の代用に市販で買える3つの商品
- UDF区分(やわらかさ)の違い
- 値段・送料・保存方法の違い
- 普通のお餅を食べるときに気をつけたいこと
高齢者の餅の代用に市販で買えるのはこの3つ
今回、家庭でも購入でき、お雑煮などのお餅の代わりとして使えるものを調べたところ、3タイプ確認できました。
しかも3つは、やわらかさの区分がそれぞれ違います。
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※価格は2026年9月時点。そふまるは公式・楽天とも10,800円以上で送料無料になります。
3つの中で、鍋で煮られるのはヤヨイの「お餅風ムース」だけです。
お雑煮を普通に作りたい場合は、ここが分かれ目になります。
お餅の代わりになる市販品を選ぶとき、私が目印にしたのはUDFマークです。
UDFマークは、日本介護食品協議会が定めた基準にそって、食べやすさを4つの区分で表示したものです。


「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」と分かれているので、どのくらいのやわらかさなのかを選ぶ目安になります。
そふまる「ソフトもち」は歯ぐきでつぶせるやわらかさ
そふまるの「ソフトもち」は、小さく切った普通のお餅のような見た目です。
独自の製法で、お餅の粘りやべたつきを抑えています。
やわらかさは、ユニバーサルデザインフードの「歯ぐきでつぶせる」区分です。
お餅らしい形が残っている


白い四角い形なので、お雑煮に入れても、お餅らしい見た目になります。
1枚の大きさは約4.6cm×3cm、厚さは約5mmです。
食べることは、栄養をとることだけではありません。
お正月に家族がお雑煮を食べているとき、自分のお椀にも白いお餅が入っている。
それだけでも、「みんなと同じお正月を過ごしている」と感じられることがあると思います。
季節の料理は、味だけでなく、見た目や思い出も楽しみの一つです。
12枚入りで570円、少しずつ使える
12枚入りは96gで、そふまる公式オンラインショップでは570円(税込)です。
今日はお雑煮に1枚。
次はおしるこに1枚。
そんなふうに、必要な分だけ使えます。
賞味期限は製造から1年です。
ただし、冷凍便のため送料が1,120円かかります。
10,800円以上の注文で送料無料になるので、他の商品とまとめて注文する方法もあります。
解凍は冷蔵なら半日前、解凍後は24時間以内に
ソフトもちは冷凍商品です。
食べるときは、袋のまま流水で解凍するか、冷蔵庫に移して解凍します。
冷蔵庫で解凍する場合は、食べる半日ほど前が目安です。
解凍後は冷蔵庫(5℃以下)で保存し、24時間以内に食べきります。
「お正月の朝に使いたい」ときは、前日の夜に冷蔵庫へ移しておくと準備しやすそうです。
お雑煮に入れるときは、沸騰した鍋に入れない
温かい汁に合わせる場合は、お椀にソフトもちを入れてから、温めた汁を注ぎます。
普通のお餅のように鍋で煮るのではありません。
沸騰した鍋に入れると、溶けて形がなくなることがあります。
お雑煮、おすまし、おしるこ、あんこ、黒蜜などと合わせられます。
楽天のレビューに「久しぶりにお餅が食べられる」の声
そふまるの楽天店では、ソフトもちに11件のレビューが付いています(2026年9月時点・平均4.18)。
お餅が大好きなおじいちゃんが誤嚥性肺炎になり、もうお餅は食べれないと思っていましたが、ソフト食でお餅がある事を知り早速注文しました。(40代・女性)
飲み込みの悪い父にも、正月に雑煮を食べさせてあげれました。(50代・女性)
投稿の時期を見ると、1月に書かれたものが目立ちます。お正月に向けて注文した方が多いようです。
なお、ソフトもちは噛む力に配慮して作られた商品です。飲み込む力については、やわらかさの表示だけで判断できません。気になるときは、かかりつけの医療機関などにご相談ください。
ヤヨイ「お餅風ムース」は舌でつぶせて、鍋で煮られる


ヤヨイサンフーズの「SF お餅風ムース30R」は、お餅の風味を再現したムースです。
やわらかさは、ユニバーサルデザインフードの「舌でつぶせる」区分にあたります。
「やわらか食 SOFLI(ソフリ)」というブランドの主食シリーズの商品です。
3つの中で唯一、鍋で煮ることができる
公式に「加熱調理対応」と書かれています。
煮る場合は弱火で7分程度、蒸す場合も7分程度が目安です。
お雑煮やお汁粉など、温かいメニューにそのまま使えます。
そふまるとアサヒは加熱できないので、普通のお餅と同じように調理したい場合はこの商品になります。
6個入りで1,600円ほど、送料は販売店で変わる
180g(6個入り)の冷凍商品です。
公式では価格が決まっていない(オープン価格)ため、販売店によって値段が変わります。
楽天では1,600円(税込・送料無料)で販売している店舗がありました。
この場合、1個あたりは約267円です。
送料の条件も店によって違うので、注文前に確認してください。
角餅のような見た目
お餅の形を再現したムースなので、お椀に入れると見た目は角餅に近くなります。
ただし、中身は「舌でつぶせる」やわらかさのムースです。
普通のお餅のような弾力や伸びを楽しむものではなく、お餅らしい見た目や風味を、やわらかい形で楽しむ商品と考えるとわかりやすいと思います。
アサヒ「スプーンで食べるおもち」はかまなくてよい区分
アサヒグループ食品「バランス献立」の「スプーンで食べるおもち」は、その名前のとおり、スプーンですくって食べるタイプです。
ユニバーサルデザインフードの「かまなくてよい」区分にあたります。
2023年9月に発売された商品です。
伸びにくく、べたつきを抑えてある
普通のお餅は、噛むと伸びたり、歯や口の中にくっついたりします。
「スプーンで食べるおもち」は、お餅の伸びと付着性を抑え、なめらかな食感に仕上げられています。
国産もち米粉が使われ、食物繊維も入っています。
形のあるお餅とはかなり見た目が違いますが、「お餅の味を楽しみたい」というときの選択肢になります。
袋を開けてそのまま食べられる
加熱調理はいりません。
袋からお皿に出し、スプーンですくって食べます。
1袋50gで、希望小売価格は172円(税込)です。
きな粉や砂糖じょうゆをかけたり、温かい汁ものをかけたりする食べ方も紹介されています。
3つの中では、唯一ドラッグストアの店頭でも買えます。
常温で保存でき、1袋から試しやすいのも家庭では使いやすいところです。
よもぎ味もある
同じシリーズには「スプーンで食べるおもち よもぎ」もあります。
内容量と希望小売価格は同じです。
白いお餅だけでなく、少し違った味を楽しみたいときにも選べます。
加熱も冷凍もしない
温かい汁ものをかける場合も、おもち自体は加熱しません。
加熱すると、おもちがくずれる場合があります。
また、冷凍もしないよう案内されています。
お雑煮に使うときは、お皿やお椀におもちを入れてから、温めた汁をかけます。
市販品を使わず、普通の餅を高齢者が食べるときは


「まだ普通のお餅を食べられそう」
「小さく切れば大丈夫かな」
そう考える方もいると思います。
ただ、お餅はやわらかそうに見えても粘りがあり、のどに貼りつきやすい食べ物です。
消費者庁によると、2023年に食物の誤嚥による窒息で亡くなった65歳以上の方は4,215人でした。
また、餅による窒息死亡事故について2018年〜2019年の2年間を分析したところ、43%が1月に発生しており、特に正月三が日に多いことがわかっています。
男性の死亡者数は、女性の2.6倍でした。
消費者庁が示している、お餅を食べるときの注意点は次のとおりです。
- 小さく切り、食べやすい大きさにする
- お茶や汁物を飲み、のどを潤してから食べる
- 一口の量を、無理なく食べられる量にする
- ゆっくりとよく噛んでから飲み込む
- 周りの人が食事の様子に注意を払い、見守る



去年も食べられたから、今年も大丈夫



年齢を重ねると、噛む力や飲み込む力が少しずつ変化していることもあります
食べるのに時間がかかるようになった。むせることが増えた。
そうした変化があるときは、無理をせず今の状態に合う食べ方を考えてみてください。
出典:消費者庁「年末年始、餅による窒息事故に御注意ください!」
出典:消費者庁「コラムVol.12 高齢者の事故 ―冬の入浴中の溺水や食物での窒息に注意―」
やわらかい餅でも、食べる力の確認は必要


ここは大切なので、最後にお伝えしておきます。
「介護食だから大丈夫」
「やわらかいから誰でも食べられる」
ということではありません。
噛む力や飲み込む力には、一人ひとり違いがあります。
こうした場合は、商品の「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」という表示だけで判断せず、今の状態に合っているかを確認してから使ってください。
「せっかくのお正月だから食べてもらいたい」という気持ちも大切です。
だからこそ、無理をせず、その人が今楽しめる形を探していけるといいですね。
高齢者の餅の代用についてよくある質問
- 高齢者は何歳まで普通のお餅を食べられますか
-
年齢だけで「何歳まで」と決められるものではありません。
噛む力や飲み込む力は人によって違います。
以前よりむせやすくなった、飲み込みにくそうにしているなど、気になる変化がある場合は、かかりつけの医療機関などに相談してください。
- やわらかいお餅はお雑煮に使えますか
-
今回紹介した3つとも、お雑煮に使えます。
ただし、鍋で煮られるのはヤヨイの「お餅風ムース」だけです。
そふまるとアサヒは、お椀に入れてから温めた汁を注ぐ方法になります。
- どこで買えますか
-
アサヒの「スプーンで食べるおもち」は、ドラッグストアや通販で1袋から購入できます。
そふまるの「ソフトもち」とヤヨイの「お餅風ムース」は冷凍商品なので、通販での取り寄せになります。
初めて試す場合は、内容量や送料も確認してから選ぶと買いやすいです。
- 普通のお餅を小さく切るだけでは足りませんか
-
小さく切ることは、消費者庁も餅を食べるときの注意点として挙げています。
ただし、小さく切っても、普通のお餅の粘りやくっつきやすさそのものがなくなるわけではありません。
「小さくしたから大丈夫」とは考えないでください。
今の噛む力や飲み込む力も見ながら、普通のお餅にするか、やわらかく作られた商品にするかを選んでみてください。
まとめ|お餅をあきらめる前に、市販の代用品も選択肢に


UDFマークが付いていて、家庭でも購入しやすい市販のやわらかいお餅は、今回紹介した3タイプです。
- お餅らしい見た目も残したい方には、そふまるの「ソフトもち」
- お雑煮を鍋で作りたい方には、ヤヨイの「お餅風ムース」
- 形のあるお餅を噛むのが難しい方には、アサヒの「スプーンで食べるおもち」
どれを選ぶかは、今の食べる力と、どんなお正月にしたいかで変わります。
お正月のお雑煮。
寒い日に食べるおしるこ。
お餅は、季節や家族の思い出とつながっている食べ物でもあります。
年齢を重ねて普通のお餅を食べることが難しくなっても、食べ方や形を変えることで楽しめることがあります。
「もうお餅は無理かな」とすぐにあきらめる前に、
今の食べる力に合うものがないか探してみる。
その選択肢の一つとして、今回紹介した商品を参考にしてみてください。




