仕事が終わって、やっと家に帰ってきた。
でも、座る前に考えるのは、
「今日のごはん、どうしよう」
自分たちだけなら、お惣菜や簡単なもので済ませられます。
でも、介護が必要な家族がいると、
梅むすび「親の分は、もう少しやわらかくしないと…」



「今日はもう作りたくない。でも、食べられるものがない…」
そんな日もありますよね。
仕事をしながら家族の介護を担う人は、「ビジネスケアラー」と呼ばれることがあります。
仕事、家事、介護。
その中でも食事は毎日のことだから、少しずつ負担が積み重なっていきます。
私は高齢者施設でナースとして働き、15年以上食事介助に関わってきました。
介護の食事で大変なのは、料理だけではありません。
何を作るか考えて、買い物をして、食べやすさを考えて、家族の分も用意する。
そして明日になれば、また次の食事がやってきます。
だから、毎日全部を手作りしなくてもいいと思っています。
この記事では、仕事と介護を両立するビジネスケアラーの方へ、食事準備の負担を少し減らすための「作らない日」のつくり方をお伝えします。
- 仕事と介護の両立で、食事準備のどこが負担になるのか
- お惣菜や外食だけでは介護の食事に対応しにくい理由
- 冷凍宅配食を「予備」として無理なく取り入れる使い方
- 仕事と両立しながら宅配食を選ぶときに見ておきたいポイント
ビジネスケアラーの負担は「ごはんを作ること」だけじゃない
仕事中でも、
「冷蔵庫に何があったかな」
「帰りにスーパーへ寄らないと」
と、夕食のことが頭に浮かびます。
介護の食事が必要になると、さらに、
「これは食べられるかな」
「もう少しやわらかくしたほうがいいかな」
と考えることが増えます。
- 献立を考える
- 買い物をする
- 食べやすく調理する
- 家族の分も用意する
- 食べ終わったら片付ける
そして翌日には、また次の食事です。
仕事と介護を両立するビジネスケアラーにとって、負担になるのは調理時間だけではありません。
「今日、何を食べてもらおう」と毎日考え続けることも、食事準備の負担のひとつです。
「今日は作れない」のために冷凍宅配食を置いておく
仕事で疲れた日。
残業で帰宅が遅くなった日。
通院の付き添いまで重なった日。
「今日はもう、ごはんを作りたくない」
そんな日もあります。
自分だけなら、パンやお惣菜で済ませられても、親の噛む力が弱くなっていると、
「これは食べられるかな」
と、結局また考えなくてはいけません。
そんな日のために、冷凍宅配食を数食だけ冷凍庫に置いておく方法があります。
たとえば、
- 残業で遅くなる日
- 通院がある日
- 買い物へ行けなかった日
- 歯の治療中や入れ歯の調子が悪い時期
- 自分が疲れている日
介護が必要な家族の分だけ宅配食にして、自分たちは簡単な食事やお惣菜でもいい。
全部手作りか、全部宅配か。
二択にする必要はありません。
冷凍庫に一食あるだけで、
「今日は作れなくても、あれがある」
と思えます。
この「考えなくていい一食」があることも、冷凍宅配食のよさだと思っています。
冷凍宅配食は、手作りをやめるためのものじゃない



「親の分だけ宅配食にするのは、なんだか申し訳ないな…」
そう感じる方もいると思います。
でも、親のおかずは冷凍宅配食。
自分たちは焼くだけのおかずやお惣菜。
ごはんと汁物は一緒。
そんな食卓でもいいんです。
作れる日は作る。
忙しい日は頼る。
疲れた日は、もっと頼る。
冷凍宅配食は、手作りをやめるためではなく、毎日の食事を続けるための選択肢として使えます。
帰宅後30分、全部作らなくても夕食は整えられる
仕事から帰って、夕食まで30分。
そんな日は、一から全部作らず「組み合わせる日」にします。
- 親のおかず
→ 冷凍宅配食をレンジで温める - ごはん
→ 炊いてあるごはんや冷凍ごはんを使う
→ 必要な方は、やわらかごはんやお粥を用意する - 汁物
→ 忙しい日はインスタントも利用する - 家族のおかず
→ 焼くだけのおかず+お惣菜
これでも夕食は整います。
特に気をつかう介護ごはんを一から作らなくていいだけでも、夕方の作業をひとつ減らせます。
「残業の日は宅配食」
「通院の日は作らない」
「金曜日は頑張らない」
疲れ切ってから考えるのではなく、元気なときに「作らない日」を決めておくのもひとつです。
仕事と介護を両立しながら冷凍宅配食を選ぶ4つのポイント
忙しい中で、たくさんの商品を比較するのも大変です。
まずは4つを確認してみてください。
1.今の食べる力に合ったやわらかさか
普通食、やわらか食、ムース食など、宅配食によって選べる食事形態が違います。
「介護食だから大丈夫」と考えず、今の噛む力や飲み込む力に合っているか確認します。
2.冷凍庫に入る量・容器サイズか
冷凍宅配食は、一度に複数食届くものが多くあります。
何食届くのか、容器はどのくらいの大きさなのかを注文前に確認しておくと安心です。
3.忙しくても注文を管理しやすいか
送料だけでなく、
- 配送間隔を変更できるか
- 不要な週をスキップできるか
- 解約方法がわかりやすいか
も確認しておきます。
食事準備の負担を減らすための宅配食なので、注文管理まで負担にならないものを選びたいところです。
4.少量から試せるか
「やわらかい」と書かれていても、本人に合うとは限りません。
味の好みもあります。
最初からまとめて購入せず、少量のお試しセットなどから始めると確認しやすくなります。
▶︎ 介護食宅配はまず少量から|お試しセットで確認したい5つのこと
実際のやわらかさや味が気になる方はこちら。
▶︎ メディカルフードサービスやわらか食の実食レビュー|やわらかさを食材別に検証
「仕事を辞めたい」と思うほど大変なら、一人で決めないで
冷凍宅配食で食事の負担を減らしても、
通院、買い物、見守り、家事。
介護には、まだやることがあります。
仕事へ行って、帰ったら介護。
休みの日も通院や買い物で終わってしまう。
そんな毎日が続くと、
「もう仕事を辞めたほうがいいのかな」
と思う日があるかもしれません。
そこまでしんどくなっているなら、仕事を辞めると決める前に、一度誰かに相談してみてください。
相談先のひとつが、地域包括支援センターです。
難しく説明しなくても、
- 「仕事と介護の両立がしんどいです」
- 「食事の準備まで手が回りません」
- 「このままだと仕事を続けられない気がします」
今困っていることを、そのまま話してみてください。
利用できる介護サービスはないか。
家族だけで抱えなくてもよい部分はないか。
一緒に考えてもらえます。
また、職場にも介護休暇や介護休業など、仕事と介護を両立するための制度について相談できます。
- 食事は宅配に任せる
- 買い物は宅配を使う
- 介護はサービスを利用する
- 仕事については職場に相談する
全部を一人でやる以外にも方法はあります。
仕事を辞めるという大きな決断をする前に、今抱えている負担の中から、誰かに任せられるものがないか探してみてください。
まとめ|「今日は作らない」と決めてもいい
仕事と介護をしながら、毎日食事を用意するのは大変です。
だから、
「今日は冷凍宅配食にしよう」
という日があってもいいと思います。
冷凍庫に一食あるだけで、夕方の「今日どうしよう」がひとつ減ります。
そして、食事だけでなく介護そのものがしんどくなったら、一人で抱えず、地域包括支援センターや職場にも相談してみてください。
頑張って続けるより、続けられる形に変えていく。
冷凍宅配食も、そのために使える選択肢のひとつです。








