免許返納後の食事が心配なときに|買い物が大変になった親に知ってほしいやわらか冷凍宅配食

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車の免許返納後の食事の続け方

高齢の親が運転免許を返納したあと、本人も家族も気になりやすいのが、これからの毎日の食事ではないでしょうか。

しおむすび

「免許を返したら、これから買い物はどうしよう」

梅むすび

「食べてはいるみたいだけど、ちゃんと食事になっているのかな……」

高齢者施設で食事介助に関わって、15年以上になります。

その経験から感じるのは、免許返納のあとは「買い物の大変さ」だけでなく、「食事をどう続けていくか」が少しずつ気になってくる、ということです。

今はまだ、パンやレトルト食品で簡単に済ませられるかもしれません。

「食べられているから大丈夫」「まだ介護食なんて必要ない」——そう思う方も多いと思います。

実際、免許を返納したからといって、すぐに食事を大きく変える必要はありません。

ただ、車がなくなると買い物が少しずつ負担になり、家にあるもので済ませる日が増えていきます。

簡単なものばかりが続くと、野菜やたんぱく質が不足しやすくなります。

また、年齢とともに食べる力も少しずつ変化していきます。

今すぐ何かを変えなくて大丈夫。いざというときの選択肢を知っておくだけでも、ずいぶん気持ちが軽くなりますよ。

そんなときに知っておきたいのが、やわらか冷凍宅配食という選択肢です。

この記事では、免許返納後に買い物が大変になったとき、食事をどう続けていくかを一緒に考えていきます。

むせ込みが増えている場合や、飲み込みに不安がある場合は、自己判断で食事形態を変えず、医師・歯科医師・管理栄養士・言語聴覚士などに相談してください。

この記事でわかること
  • 免許返納後に「食事の続け方」が心配になる理由
  • 簡単な食事が続くと気になる、栄養と食べる力の変化
  • やわらか冷凍宅配食という備えと、やわらか食・ムース食の選び方
  • 親にすすめるときの、抵抗されにくい伝え方
目次

免許返納後は、買い物よりも「食事の続け方」が心配になる

免許を返納したあと、一番変化を感じやすいのは買い物です。

車があるときは、スーパーでまとめ買いをして、重いものを積んで帰ることができました。

でも車に乗らなくなると、同じ買い物でも負担が変わります。

歩いて行ける距離にスーパーがあっても、帰りは荷物がこたえます。

特に、天気や気温の影響は大きいです。

雨の日は傘をさしながら荷物を持つのが大変ですし、暑い日は外に出るだけで体力を使います。

寒い日は足元が不安で、出かけるのを迷うこともあります。

すると、買い物に行く回数が減り、家にあるもので済ませることが増えていきます。

これは決して悪いことではありません。無理に買い物へ行って転倒したり、体調を崩したりするほうが心配です。

ただ、買い物に行きにくくなったときに、食事をどう続けるかは考えておきたいところです。

簡単な食事が続くと、栄養も食べる力も気になってくる

手軽に食べられる食品を家に置いておくこと自体は、とても大切です。

体調が悪い日や買い物に行けない日に、日持ちする食品があるだけで安心できます。

ただ、毎日の食事が簡単なものばかりになると、少しずつ気になってくることが二つあります。

栄養のかたよりと、食べる力の変化です。

栄養がかたよりやすくなる

パンだけだとたんぱく質や野菜が不足しやすく、お茶漬けや麺類だけだと、食事量は足りてもおかずが少なくなりがちです。

「食べているから大丈夫」と思っていても、内容を見ると主食中心になっていることがあります。

高齢になると食事量そのものが少なくなる方もいます。

たくさん食べられないからこそ、1回の食事で少しでも栄養をとりたいところです。

食べる力が少しずつ変わってくる

年齢を重ねると、食べる力も変わってきます。たとえば、次のような変化です。

  • かたい肉が食べにくくなる
  • 魚のパサつきが気になる
  • 根菜や葉物野菜の繊維が残りやすい
  • 食事に時間がかかるようになる

本人ははっきり「食べにくい」と言わないこともありますが、家族から見ると「最近、肉を残すことが増えた」「食事の時間が前より長くなった」と感じることがあります。

これは、すぐに介護食が必要という意味ではありません。

ただ、今は普通に食べられていても、かたいものがしんどい日が出てくるかもしれません。

そんなときに、やわらかい食事の選択肢を知っていると、慌てずに対応しやすくなります。

やわらか冷凍宅配食は、買い物が大変な日の備えになる

やわらか冷凍宅配食とは、噛む力が弱くなってきた方でも食べやすいように、食材のかたさや大きさに配慮された冷凍食です。

冷凍の状態で自宅に届き、食べたいときに電子レンジで温めて用意できます。

やわらか冷凍宅配食の特徴

  • 買い物に行かなくても食事を用意しやすい
  • 重い荷物を持たなくてよい
  • 調理の手間を減らしやすい
  • 食べやすさに配慮された食事を用意できる
  • 冷凍庫にストックしておける

毎日使わなくてもかまいません。

自炊できる日は自炊し、買い物に行ける日は買い物に行き、しんどい日だけ宅配食を使う。

そんなふうに、普段の食事と組み合わせて使えます。

「全部を宅配食に変える」と考えると抵抗があるかもしれませんが、「困った日のために冷凍庫に入れておく」と考えると、取り入れやすくなります。

やわらか食とムース食は、食べる力に合わせて選ぶ

やわらか冷凍宅配食には、いくつかの種類があります。代表的なのが、やわらか食とムース食です。

やわらか食は、食材の形を残しながら、噛みやすいようにやわらかく調理された食事です。

見た目は普通のおかずに近いものも多く、「かたいものは少し食べにくいけれど、食事らしさは大切にしたい」という方に合うことがあります。

一方、ムース食は、なめらかに加工され、舌でつぶしやすい形に整えられた食事です。

ただし、「むせるからムース食にすればいい」と単純に決めることはできません。

食べにくさやむせ込みには、食事の形だけでなく、姿勢、食べる量、口の中でまとめる力、水分の形、体調なども関係します。

むせ込みが多い、飲み込みに不安がある、食事中に咳き込むことが増えた場合は、自己判断だけで食事形態を変えず、医師・歯科医師・管理栄養士・言語聴覚士などに相談しましょう。

やわらか冷凍宅配食は便利な選択肢ですが、体の状態に合ったものを選ぶことが大切です。

家族がすすめるときは「介護食」より「買い物が大変な日のために」

親にやわらか冷凍宅配食をすすめるとき、言い方に迷うこともあると思います。

いきなり「介護食を頼もう」「もう普通の食事は大変でしょ」と言うと、本人が抵抗を感じることがあります。

まだ元気な方ほど、「そんなものは必要ない」と思うかもしれません。

そんなときは、介護や年齢を前面に出すよりも、買い物の負担を減らすための備えとして伝える方が自然です。たとえば、こんな言い方です。

そのまま使える、すすめ方の例

「雨の日に無理して買い物に行かなくていいように、少し冷凍庫に入れておこう」
「しんどい日に温めるだけで食べられるものがあると便利だよ」
「まずは味見だけしてみよう」

このように伝えると、本人も受け入れやすくなることがあります。

宅配食を試してみるときは、少量のお試しセットから始めるのがおすすめです。

▶︎ 介護食宅配はまず少量から|お試しセットで確認したい5つのこと

まとめ|免許返納後の食事は、今すぐ困っていなくても備えておくと安心

免許を返納したあとの食事で大切なのは、「どうやって買い物を続けるか」だけではありません。

買い物に行けない日も、しんどい日も、かたいものが食べにくくなったときも、栄養のある食事をどう続けるか——そうした視点も大切です。

そんなときに、やわらか冷凍宅配食を知っていると安心です。

毎日使わなくても大丈夫。

買い物に行けなかった日や、料理をする気力がない日のために、冷凍庫に数食入れておく。

それだけでも、免許返納後の食事の不安は少し軽くなります

親の免許返納後の食事が心配な方は、やわらか冷凍宅配食も選択肢のひとつとして考えてみてください。

やわらか食とムース食の違いをもう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります。

▶︎ 介護食のやわらか食とムース食の違い|噛む力・飲み込む力に合わせた選び方

暮らしの場面ごとの記事は、こちらにまとめています。

▶︎ 介護の食事がつらい…と思ったときに|手作りを抱え込まない食事の整え方

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この記事を書いた人

高齢者施設ナースのみかんです。
食事介助においては、
15年以上の実務経験を積んでいます。

誤嚥性肺炎の予防と、
口から食べる喜びを支えるケアに取り組んでいます。

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