高齢者が食べやすい市販のお菓子一覧|やわらかさをUDF区分で比べて選ぶ

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高齢の家族に、何かお菓子を贈りたいとき、

梅むすび

「やわらかいって、どんなやわらかさがいいのかな」

しおむすび

「やわらかいものはたくさんあるけれど、どうやって選べばいい?」

そんなふうに、お菓子売り場やネットショップを見ながら迷うことはありませんか。

羊羹やゼリー、プリンなど、やわらかそうなお菓子はいろいろあります。

でも、見た目だけでは「どのくらいやわらかいのか」までは分かりません。

知っておくと役に立つ共通の目安があるんです

そんなとき、選ぶ目安になるのがUDF(ユニバーサルデザインフード)のマークです。

市販のお菓子の中には、食べる力に合わせた目安が表示されているものがあります。

  • 容易にかめる
  • 歯ぐきでつぶせる
  • 舌でつぶせる
  • かまなくてよい

たとえば、羊羹で有名なとらやには、やわらかく作られた「ゆるるか」があります。

ほかにも、ゼリーやプリン、ケーキ、お餅のように楽しめるものまであります。

私は高齢者施設で15年以上、食事の場面に関わってきました。

この記事では、まずUDFマークについて簡単に説明したあと、市販で買えるやわらかいお菓子をUDF区分ごとに紹介します。

ご両親やおじいちゃんおばあちゃんへの贈り物や、家族のデザートとして選ぶときの参考にしてください。

この記事は、噛む力が弱くなってきた方に向けて書いています。むせることが増えたなど飲み込みが気になるときは、かかりつけの医療機関にご相談ください。

こんな人に読んでほしい
  • 介護が必要になってきたご家族に、おやつを選びたい方
  • 普段からやわらかいものを食べている方への、贈り物を探している方
  • 噛む力が弱くなってきた家族に、何を選べばいいか迷っている方
目次

やわらかいお菓子選びの目安になるUDFマークとは?

udfマークの表

「やわらかい」「口どけなめらか」

お菓子のパッケージには、いろいろな言葉が書かれています。

しおむすび

「それだけでは、どのくらいやわらかいのか分かりにくい…」

そこで、ひとつの目安になるのがUDF(ユニバーサルデザインフード)です。

UDFは、日常の食事から介護食まで、食べやすさに配慮した食品について、かたさや粘度などをもとに区分したものです。

パッケージにUDFマークがついている商品なら、「やわらかい」という言葉だけでなく、区分を見ながら選べます。

区分は4つあります。

UDF区分食べる力の目安
容易にかめるかたいものや大きいものはやや食べづらい
歯ぐきでつぶせるかたいものや大きいものは食べづらい
舌でつぶせる細かくてやわらかければ食べられる
かまなくてよい固形物は小さくても食べづらい

下へいくほど、よりやわらかい食品になります。

「高齢者向けだからこれ」と年齢だけで決めるのではなく、普段どのくらいのやわらかさのものを食べているかを見ながら選ぶことが大切です。

では、「容易にかめる」から順番に、市販で買えるお菓子を見ていきます。

高齢者が食べやすい市販のお菓子一覧

今回紹介するお菓子をまとめました

それぞれのやわらかさに合わせたお菓子を集めました。

上から順に、だんだんやわらかくなっていきます。

気になる区分のところから見てみてください。

いちばん下のメイバランスアイスだけは、UDF区分がついていません。

→ 横にスクロールできます

商品 やわらかさ 大きさ・価格の目安 買えるところ
そふまる もちプリン(あずき・きなこ)の商品画像 そふまる もちプリン(あずき・きなこ) 容易にかめる 4,980円6個・送料無料 楽天で見る
そふまる しっとりプチケーキの商品画像 そふまる しっとりプチケーキ 歯ぐきでつぶせる 510円7個・別途送料 楽天で見る
ハウス やさしくラクケア 和風プリンの商品画像 ハウス やさしくラクケア 和風プリン 舌でつぶせる 2,280円63g×6種 楽天で見る
ハウス やさしくラクケア まるで果物のようなゼリーの商品画像 ハウス やさしくラクケア まるで果物のようなゼリー 舌でつぶせる 1,860円60g×7種 楽天で見る
ヤヨイサンフーズ お餅風ムースの商品画像 ヤヨイサンフーズ お餅風ムース 舌でつぶせる 1,600円30g×6個 楽天で見る
とらや やわらか羊羹「ゆるるか」の商品画像 とらや やわらか羊羹「ゆるるか」 舌でつぶせる 378円55g・1個/通販は詰め合わせ 楽天で見る
アサヒ バランス献立 スプーンで食べるおもち/よもぎの商品画像 アサヒ バランス献立 スプーンで食べるおもち/よもぎ かまなくてよい 1,250円50g×6袋 楽天で見る
明治 メイバランスアイスの商品画像 明治 メイバランスアイス UDF区分なし 2,480円80ml×12個 楽天で見る

※ 緑が濃いほど「かむ力が必要」、うすいほど「かまずに食べられる」目安です。価格は記事作成時点のもので、変わることがあります。

※価格は2026年8月時点の目安です。最新の商品情報や価格は、各メーカー・販売店でご確認ください。

ここからは、それぞれのお菓子をUDF区分ごとに紹介します。

「容易にかめる」市販のおやつ

まずは「容易にかめる」区分です。

普通のおやつでは少しかたいと感じるようになってきた方のおやつを探すときに、ひとつの目安になります。

そふまる もちプリン(あずき・きなこ)

あずきやきなこといった、なじみのある和の味を楽しめるおやつです。

梅むすび

「和菓子が好きだから、いつものようなおやつを楽しんでもらいたい」

そんなときにも候補になります。

「歯ぐきでつぶせる」市販のスイーツ

次は「歯ぐきでつぶせる」区分です。

そふまる しっとりプチケーキ

ケーキのようなスイーツを楽しみたい方に選択肢となる商品です。

一般的なカステラや焼き菓子は、手で触るとやわらかくても、口の中でパサつくことがあります。

梅むすび

「ケーキが好きだけれど、最近パサつくものが食べにくそう」

そんなときには、やわらかさの区分が分かる商品から探してみる方法もあります。

「舌でつぶせる」市販のお菓子

さらにやわらかいのが「舌でつぶせる」区分です。

この区分には、プリンやゼリー、羊羹、お餅風のお菓子などがあります。

ハウス やさしくラクケア 和風プリン

なめらかなプリンタイプのスイーツです。

「やわらかいお菓子を探しているけれど、何を選べばいいか分からない」

というときにも、UDF区分が表示されていると、やわらかさの目安が分かります。

ハウス やさしくラクケア まるで果物のようなゼリー

果物の風味を楽しめるゼリーです。

普通のゼリーは商品によってかたさが違います。

また、果肉やナタデココなどが入っていると、ゼリーそのものはやわらかくても、具だけが口に残ることがあります。

食べやすさに配慮したゼリーを探すときは、UDF表示がひとつの目安になります。

ヤヨイサンフーズ お餅風ムース

お餅のような見た目や味わいを楽しめる、ムースタイプの商品です。

梅むすび

「お餅は好きだけれど、普通のお餅は心配」

そんなときに、お餅らしさを楽しむ選択肢のひとつになります。

お正月など、ひ孫まで家族そろって季節の食べ物を楽しみたいときにも知っておきたい商品です。

栄養ケアショップ
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とらや やわらか羊羹「ゆるるか」

羊羹で有名なとらやにも、やわらかい羊羹があります。

それが「やわらか羊羹 ゆるるか」です。

「昔から羊羹が好き」

「せっかく贈るなら、なじみのあるお菓子を選びたい」

そんなおじいちゃんへの贈り物にも候補になります。

「ゆるるか」については、後ほどもう少しくわしく紹介します。

「かまなくてよい」市販のお菓子

4つの中でもっともやわらかい区分です。

アサヒ バランス献立 スプーンで食べるおもち/よもぎ

スプーンで食べられるように作られた、お餅タイプの商品です。

普通のお餅とは違い、食べやすさに配慮して作られています。

「お餅を食べる楽しみを残したい」

というときの選択肢のひとつです。

UDFマークがなくても選択肢になるおやつ

すべてのやわらかいお菓子にUDFマークがついているわけではありません。

UDF区分はありませんが、食べ方によっては選択肢になる商品もあります。

明治 メイバランスアイス

メイバランスアイスは、1個80mlで100kcalです。

UDF区分はないため、ほかの商品と同じように「舌でつぶせる」などの基準で比べることはできません。

ただ、食が細くなってきた方でも「アイスなら食べる」ということがあります。

施設でも、食事はなかなか進まなくても、アイスには手が伸びる場面を何度も見てきました。

一方で、冷たいものが苦手な方もいます。

「アイスだから食べやすい」と決めず、その方の普段の食べ方を見ながら選んでください。

やわらかいのに、気をつけたいお菓子

ここまで、UDF区分のあるお菓子を中心に紹介しました。

ただ、お菓子売り場には「やわらかそう」に見える商品がほかにもたくさんあります。

私は施設で15年以上、食事の場面に関わってきましたが、やわらかそうに見えることと、実際に食べやすいことは同じではないと感じます。

特に見ておきたいのが、パサつき・粘り・具です。

パサついて口の中に残るもの

カステラ、バウムクーヘン、蒸しパン。

どれも手で触るとやわらかいお菓子です。

でも、口の中ではパサついて、まとまりにくくなることがあります。

口の中にポロポロと残ってしまう方もいます。

手で触ったときのやわらかさと、口の中での食べやすさは別です。

梅むすび

「カステラなら安心だと思っていたのに」

手でさわったやわらかさと、口の中でのまとまりやすさは別ものなんです

「やわらかそうだから大丈夫」と見た目だけで決めないことも大切です。

粘ってくっつきやすいもの

わらび餅、大福、みたらし団子。

こちらも、見た目はやわらかそうなお菓子です。

ただし、粘りが強いものは、口の中や歯、入れ歯などにくっつくことがあります。

入れ歯を使っている方では、お菓子がくっついて食べにくくなることもあります。

やわらかくても、粘りの強いものには注意が必要です。

具が入っているゼリー

意外と見落としやすいのが、ゼリーの中の具です。

ゼリーそのものはやわらかくても、

  • ナタデココ
  • みかんなどの果肉
  • こんにゃく

などが入っていると、そこだけ食感が変わります。

ゼリー部分は食べられても、具だけが口の中に残ることがあります。

しおむすび

「ゼリーなら、どれでも大丈夫だと思っていました」

やわらかいのはゼリーの部分だけ、ということがあるんです

贈り物にゼリーを選ぶときは、パッケージだけでなく、中に何が入っているかまで確認してみてください。

食べる様子が気になるときは

最近むせることが増えた。

口の中に食べ物が残っている。

以前より食べるのに時間がかかる。

そんな変化がある場合は、お菓子のやわらかさだけで判断せず、かかりつけの医療機関などに相談してください。

その方に合った食べ方や食事の形を確認することが大切です。

高齢者への贈り物は日持ちと保存方法も確認

梅むすび

「送ったあと、ちゃんと食べきれるかしら」

日持ちと、届いたあとの置き場所も見ておくと安心です

おじいちゃん・おばあちゃんへの差し入れや贈り物なら、やわらかさと一緒に確認したいのが保存方法です。

特に離れて暮らしている家族へ送る場合は、

「届いたあと、どこに置くのか」

まで考えて選んでおくと安心です。

常温で保存できるもの

とらやの「ゆるるか」は、製造から180日もちます。

ハウスのゼリーやプリンにも常温で保存できる商品があります。

すぐに食べきらなくても置いておけるので、差し入れや贈り物にしやすいでしょう。

冷凍で届くもの

そふまるの商品やお餅風ムースなど、冷凍で届く商品もあります。

ここで確認しておきたいのが、冷凍庫に入るかどうかです。

ひとり暮らしのおばあちゃんの冷凍庫は、思っているより小さいことがあります。

「送ったのはいいけれど、冷凍庫に入りきらなかった」

ということにならないよう、冷凍品を贈る場合は、先に確認しておくと安心です。

冷凍庫の大きさが分からない相手なら、常温で保存できるお菓子のほうが贈りやすいでしょう。

とらやの「ゆるるか」は、かたさが全がゆと同程度

ここまで紹介した中で、贈り物として気になったのが、とらやの「やわらか羊羹 ゆるるか」です。

御膳と抹茶を実際に食べた感想は、こちらでくわしく紹介しています。
【実食】とらや「ゆるるか」を食べてみた|水羊羹との違いとやわらかさをレビュー

とらやの公式サイトでは、かたさの目安を「全がゆ」と同程度としています。

しおむすび

「全がゆと同じって、どのくらいのやわらかさ?」

お米が形をとどめないくらい、やわらかく炊いたおかゆのことです

普通の羊羹は少しかたくなってきたけれど、羊羹そのものは好き。

そんな方への贈り物を探すときに、選択肢のひとつになります。

ただし、全がゆと同程度のかたさだからといって、全がゆを食べているすべての方が食べられるという意味ではありません。

飲み込む力などにも個人差があるため、その方の状態に合わせて選んでください。

材料は、ふつうの羊羹と同じ

使われているのは、小豆・寒天・砂糖

青梅慶友病院と一緒に開発された商品で、2017年から販売されています。

「介護向けのお菓子」と聞くと、いつも食べていたものとは違う味を想像するかもしれません。

でも、好きだったお菓子をやわらかい形で楽しめる商品もあります。

敬老の日にも選びやすい

「ゆるるか」は、時期によって取り扱い店舗が変わります。

4月から8月は一部店舗での取り扱いですが、9月上旬から3月下旬になると取り扱い店舗が増えます。

敬老の日は、買いやすい時期です。

贈る場合は、その年の販売店舗や在庫を確認してから購入してください。

敬老の日など行事の贈り物にスイーツを選ぶなら

敬老の日やお正月など、特別な日に贈るものは、

「食べやすいか」

だけではなく、

「その人が好きなものか」「季節を感じられるか」

も大切にしたいところです。

敬老の日に食べ物を贈るときの選び方は、こちらにまとめています。

▶︎ 敬老の日のプレゼントに食べ物を選ぶなら|噛む力が弱った家族に喜ばれた品

お正月やお祝いの席では、お赤飯やちらし寿司など、その日だから食べたいものもあります。

▶︎ 高齢者向けやわらかおせちの選び方|そふまる大和・飛鳥を噛む力で比較

▶︎ 高齢者のお祝いに用意できるやわらかいごちそう|赤飯・ちらし寿司・うなぎ

毎日のごはんも食べにくくなってきたら

お菓子を楽しめる時間は、大切です。

でも、お菓子のやわらかさが気になり始めたころには、毎日のごはんでも変化が出ていることがあります。

「かたいものを残すようになった」

「家族と同じおかずが食べにくくなった」

「毎回やわらかく作り直すのが大変」

そんなときは、全部を家で作ろうとせず、市販のやわらか食や冷凍宅配を取り入れる方法もあります。

実際に私が食べて、やわらかさや味を確かめたものはこちらです。

▶︎ メディカルフードサービスやわらか食の実食レビュー|やわらかさを食材別に検証

▶︎ メディカルフードサービスのムース食を実食レビュー|揚げ物は形のまま舌でつぶせる

高齢者が食べやすいお菓子のよくある質問

高齢者にはプリンとゼリー、どちらがいいですか?

「高齢者だからプリン」「ゼリーなら大丈夫」と、年齢やお菓子の種類だけで決めることはできません。

同じプリンやゼリーでも、商品によってかたさは違います。

UDF区分がある商品なら表示を確認し、普段食べているもののやわらかさも参考にして選んでください。

カステラはやわらかいので食べやすいですか?

カステラは手で触るとやわらかいですが、口の中ではパサつくことがあります。

パサつくものを食べにくそうにしている方なら、プリンやムースなど、なめらかなものを検討してみる方法もあります。

高齢者への差し入れなら何が選びやすいですか?

保存場所が分からない場合は、常温保存できるものが選びやすいです。

施設に入居している方への差し入れの場合は、食べ物の持ち込みにルールが設けられていることもあります。

購入する前に、施設へ確認しておくと安心です。

お餅は避けたほうがいいですか?

普通のお餅は粘りが強いため、その方の食べる力によっては注意が必要です。

一方で、「スプーンで食べるおもち」や「お餅風ムース」のように、食べやすさに配慮して作られた商品もあります。

お餅を全部あきらめるのではなく、その方に合ったものがないか探してみるのもひとつです。

まとめ|UDFマークが分かると、お菓子を選びやすくなる

高齢の家族にお菓子を贈りたいと思っても、

「何なら食べられるかな」

「どれなら喜んでもらえるかな」

と迷うことがあります。

そんなときは、パッケージにあるUDFマークをひとつの目安にしてみてください。

UDFには、

  • 容易にかめる
  • 歯ぐきでつぶせる
  • 舌でつぶせる
  • かまなくてよい

の4つの区分があります。

この区分が分かると、「やわらかそう」という見た目だけではなく、食べる力に合わせて商品を探しやすくなります。

そして今は、プリンやゼリーだけではありません。

ケーキ、お餅風のお菓子、そして、とらやの「ゆるるか」のような羊羹まであります。

年齢を重ねて食べにくいものが増えても、好きだったお菓子を全部あきらめる必要はありません。

その人が好きだったものを、その人に合ったやわらかさで探してみる。

贈り物を選ぶときも、そんな視点を大切にしてみてください。

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この記事を書いた人

高齢者施設ナースのみかんです。
食事介助においては、
15年以上の実務経験を積んでいます。

誤嚥性肺炎の予防と、
口から食べる喜びを支えるケアに取り組んでいます。

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