【保存版】手作りと冷凍宅配食の使い分け術|無理なく続けるための完全ガイド

手作りと冷凍宅配色の使い分け術

「これから家族の介護が始まる」

――その知らせは、ある日突然やってくることもあります。手続き、通院、環境づくり……やることが山積みの中で、多くの人が最初につまずくのが毎日の食事です。

  • どのくらい柔らかくすればいいの?
  • 栄養は足りている?
  • 毎日ちゃんと作り続けられる?

介護食は栄養補給だけでなく、誤嚥を防ぐ安全管理であり、本人にとっての日々の楽しみでもあります。だからこそ「手作りで完璧に」と自分を追い込んでしまいがちです。

でも結論から言うと、最初から100%手作りを目指す必要はありません。

冷凍介護食を上手に組み合わせることは、手抜きではなく、介護を長く続けるための方法です

この記事では、これから介護が始まる方向けに、「手作り」と「冷凍」を無理なく続ける使い分け方法を解説します。


目次

1. まず知っておきたい「噛む・飲み込む」の基準

使い分けを考える前に重要なのが、今どの段階の食事が必要かを知ることです。介護食には、共通の目安としてユニバーサルデザインフード(UDF)があります。

「ユニバーサルデザインフード」とは、日常の食事から介護食まで幅広くお使いいただける、食べやすさに配慮した食品です。

(日本介護食品協議会HPより)

お医者さんや専門の人と相談しながら、食べる人の噛む力・飲み込む力を知って、材料や調理の仕方を決めていきます。

  • 容易に噛める:やや硬いものが食べにくい
  • 歯ぐきでつぶせる:大きい・硬いものは不可
  • 舌でつぶせる:箸で持つと崩れる柔らかさ
  • かまなくてよい:ペースト・ムース状

<ユニバーサルデザインフードの区分表>

(日本介護食品協議会HPより)


2. 「手作りだけ」が続かなくなる理由

家庭で毎回この柔らかさを安定して再現するのは難しいのが現実です。

冷凍介護食は区分が明記されているため、安全性をプロに任せられるという大きなメリットがあります。

介護が始まった直後は「できるだけ手作りで」と思いがちですが、多くの人が途中で限界を感じます。

調理時間が想像以上にかかる

刻む、裏ごし、長時間の加熱……。通常の食事の2〜3倍の時間がかかることも珍しくありません。

栄養と見た目の両立が難しい

たんぱく質、塩分、カロリー、彩り。毎日すべてを考えるのは大きな負担です。

食べてもらえないストレス

時間をかけたのに「今日は食べない」と言われると、気持ちが折れてしまいます。

だからこそ、最初に“仕組み”を作ることが大切です。

「冷凍を使うことに、どこか罪悪感を感じてしまう…」という気持ちについては、

▶︎ 冷凍介護食は手抜き?罪悪感を感じる人へで、もう少し丁寧にお話ししています。


3. 介護食は「悩まない仕組み」を先に作る

介護初期にやっておきたいのは、 「今日は何を作ろう?」と考えない状態を作ることです。

使い分けルールの例

  • 曜日固定型:月水金は手作り/それ以外は冷凍
  • 時間帯固定型:朝は簡単手作り、昼は冷凍、夜は併用
  • 役割分担型:主菜と汁物だけ手作り、副菜は冷凍

あらかじめ「作らない日」を決めるだけで、心の負担が一気に軽くなります。


4. 手作りを選ぶ日の考え方(これから介護が始まる人向け)

手作りは余裕がある日の選択肢で十分です。

手作りに向いている日

  • 調理時間を1時間以上確保できる
  • 圧力鍋やブレンダーなど時短家電が使える
  • 本人の「食べたい」がはっきりしている

手作りのコツ

  • おかゆ(炊飯器任せ)
  • 骨なし魚の煮付け
  • 蒸し野菜+和えるだけやとろみをつける

1汁1菜でOK。 「作れた」という達成感を大切にしましょう。


5. 冷凍宅配食を積極的に使うべき日

冷凍宅配食は、介護者を守るための保険です。

あらかじめ計画を立てて、今日は手作りの日と決めた時でも、

  • 通院・手続きで疲れている日
  • 体調や気持ちに余裕がない日
  • 仕事や外出で遅くなった日など

「今日は冷凍にしよう」と迷わず選べることが、長続きのコツです。


6. 1日・1週間の使い分けモデル

1日の例

  • :おかゆを1日分まとめて作る・味噌汁なども簡単手作り
  • :冷凍宅配食(電子レンジで完結)
  • :副菜手作り

1週間の例

  • 平日:冷凍中心(無理しない)
  • 休日:手作り

それぞれの生活スタイルに合わせて、自分のペースで、気負わず続けていきましょう。


7. 冷凍でも「手作り感」を出す小さな工夫

冷凍食品をトレーのまま出すのは、なんだか罪悪感を感じてしまうという場合は

  • 器を変える
  • 旬の果物を添える(食事形態に合わせたもの)
  • とろみ付きの汁物を一品追加など

少しの工夫で、罪悪感はぐっと減ります。


8. 冷凍宅配食を選ぶ3つのチェックポイント

ここでは、初めて冷凍宅配食を選ぶ際に確認したいポイントを3つに絞って解説します。

  1. UDF区分や、柔らかさで選ぶ。
    • →やわらかさは食べやすさだけでなく、合っていないと喉に詰めやすくなったり、誤嚥の可能性が出てきます。
    • 自己判断せず、主治医や言語聴覚士、管理栄養士などの専門家に相談することが大切です。
  2. 冷凍庫のスペースで選ぶ。
    • →冷凍宅配食はまとめてお届けのため。冷凍庫のスペースを個数分、あらかじめ確保してください。
  3. 味と価格で選ぶ。
    • →冷凍宅配食はサービス会社が複数あります。どこがいいのか迷う場合は、お試しで味くらべをして、お好みの味を探してみてください。価格も会社によって異なります。

冷凍宅配食はサービスごとに、柔らかさ・味・価格が異なります。
「どれを選べばいいか分からない」という方は、

▶︎ 【比較】やわらか冷凍宅配食おすすめ7選 で、全体像を確認してみてください。

まとめ|「続く形」を最初に作ることがいちばんの優しさ

介護の食事は短距離走ではありません。長く続くからこそ、介護者が倒れない仕組みが必要です。

  • 手作り=愛情と会話
  • 冷凍=安全と時間の余裕

どちらも大切な選択肢です。

まずは1週間分の冷凍宅配食をストックすることからおすすめします。。

「備えがある」という安心感が、介護のスタートをぐっと楽にしてくれます。


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この記事を書いた人

高齢者施設ナースのみかんです。
食事介助においては、
10年以上の実務経験を積んでいます。

誤嚥性肺炎の予防と、
口から食べる喜びを支えるケアに取り組んでいます。

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